Nintendo 3DSが8/11より25000円から15000円に値下げされると発表(pdf)がありましたが、これは予想外です(まず5000円の値下げを予想していましたから)。実は3DSはすでに所持しています。ソフトウェア開発を生業としている以上、新しいプラットフォームは研究する価値があります。また購入した理由の一つに娯楽の節電化があります。値下げに対する補償プログラムがありますが、販売予定がないソフトも貰えるなら特に不満はありません(肝心の遊ぶ時間がないと思うけど)。
初代DSが15,000円でしたから、ハードウェアのコストが明らかに高い3DSの新価格15,000円はかなり安く感じます。そんな訳で3DSを購入する方も多いかもしれませんし、ちょうど最近DSi Wareの音楽ソフトをチェックする機会がありましたので、これをまとめて紹介しておきます。何故、DSi Wareかと言うと、App Storeと比較するにはこちらが相応しいし、任天堂のバンブラDXやKORGのDS-10はどこでも取り上げていますから、広告が入りにくいこれらのソフトウェアを紹介する方が需要があるのではないかという判断です。
※ただ、バンブラDXは著作権の処理の仕方に特徴があるので、別の機会に取り上げるかもしれません。
それでは、次の表を見てみましょう。
DSi Ware名称 | 開発 ※1 | 販売 | ポイント | ジャンル |
ニンテンドーDSiメトロノーム | 任天堂/IS | 任天堂 | 200 | メトロノーム |
ニンテンドーDSi楽器チューナー | 任天堂/IS | 任天堂 | 200 | 楽器チューナー |
あなたの楽々エレクトロニックキーボード | Abylight | 河本産業 | 200 | 楽器シミュレーター |
あなたの楽々エレクトリックギター | Abylight | 河本産業 | 200 | 楽器シミュレーター |
あなたの楽々ドラムマシン | Abylight | 河本産業 | 200 | 楽器シミュレーター |
ARC STYLE:リズミックス | Cinemax | アークシステムワークス | 800 | リズムシンセサイザー |
つくってうたう さるバンド | ムームー | 任天堂 | 800 | おまかせソングメーカー |
※IS : インテリジェントシステムズを略
※エレクトリックプランクトンはDSソフトを分割したものなので、意図的に外してあります。
ついでにAbylightとCinemaxの日本未発売ソフト一覧です。
DSi Ware名称 | 開発 | 販売 | ポイント | ジャンル |
Music on:Retro Keyboard | Abylight | 日本未発売 | 200 | (楽器シミュレーター) |
Music on:Acoustic Guitar | Abylight | 日本未発売 | 200 | (楽器シミュレーター) |
Music on:Learning Piano | Abylight | 日本未発売 | 200 | (楽器演奏ソフト クラシック) |
Music on:Playing Piano | Abylight | 日本未発売 | 200 | (楽器演奏ソフト クラシック) |
Music on:Learning Piano Vol.2 | Abylight | 日本未発売 | 200 | (楽器演奏ソフト クラシック) |
Rytmik Rock Edition | Cinemax | 日本未発売 | 800 | Pocket Music Station |
Rytmik Hip Hop King | Cinemax | 日本未発売 | 800 | Pocket Music Station |
※括弧内は、公式ではなく独自に判断
※rytmikは、日本ではrytmix(リズミックス)になっている点に注意。ジャンルもPocket Music Stationがリズムシンセサイザーになっています(ずいぶん印象が違いますが、個人的にはPocket Music Stationの方が名は体を表しているように思えます)。
抜けが合ったら教えて欲しいですが、ソフトの量はだいたいこんなものです。ただ、必要十分に揃っていると思います。
まず今回チェックして初めて分かった事は、驚くことに任天堂によるメトロノームやチューナーが単体ソフトとして存在していることです。App StoreではSteinwayのメトロノームが無料で手に入ります。しかし、メトロノームをこの価格帯で、優劣の比較をしても意味がないでしょう。好きなデザインで好きな音のものを使えば良いのではないでしょうか?ただ個人的に3DSのソフトウェアが気になる大きな理由があります。それは、"3DSの内蔵ステレオスピーカーの音質が非常に良い"ということです。携帯機は内蔵スピーカーの音質を良くするのは難しいのだろうという先入観がありましたので、初めて音を聞いた時は、ちょっと信じられませんでした。音質の評価は個人的な嗜好がありますし、分析データをチェックした訳でもないのですが、今のところ音質が良い以外の評価を見た事がないので、たぶん間違いないと思います。
つまり音楽ソフトの使用状況によっては、3DS/DSのソフトであるということ自体が有利になり得ます。(またiPhoneのプラットフォームの欠点として、ヘッドフォン端子の位置が挙がられるのだが、これは長くなるのでまたの機会に)
リズミックスに関しては、DSならではの詰まったUIで触ってみたいのですが、困った事に音源は日本未発売のRock Editionの方が好みです。日本未発売のソフトに着目してみると、似たソフトは悉く省かれているのがわかります。もし日本未発売の理由にラインナップの単純化があるのだとしたら、これは残念なことです。
音楽ソフト含めて、今後の3DSに期待しておきます。
以下、余談。
ところでiPod touchをしばらく触ってから、3DSを触ると印象が全然違います。ホーム画面を適当に動かしている時ですら何だか楽しく感じるのですが、この原因を改めて考えてみると、触覚と聴覚から来るものが大きいと思います。つまり物理ボタンの指へのフィードバックと絶え間なく流れるBGMと軽快なSEに因る所が大きいと思います。原理的にはギターやキーボードを触っている時の状態に近いのかもしれません。
もちろん3D液晶は視覚的にも楽しい訳ですが、上記のことは3D表示をOFFにしていても同様に感じるので、必須事項ではないと考えています。最初3Dの見やすさに関しては懸念していましたが、視野角が狭いものの3Dは非常に見やすく疲れもありません。個人的にはグレアの方が気になるぐらいです。
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