これは偶然なのでしょうか?
SYNTHGMSの名前の由来は以下のような感じになると思います。
SYNTHesized General Midi Sound set (あるいはSamples)?
ですが、偶然同名になるのは確率的に低い気がします。気になっていたので調べてみました。
まずFinaleのsynthgms.sf2を入手するためにデモファイルをダウンロードします。
以下にまとまっています。
http://music.e-frontier.co.jp/product/finale/archive.php (2010以前のバージョン)以下にまとまっています。
デモバージョンをインストールすると、Mac OS10.6.7の環境下ではバージョンに従い以下の場所にサウンドフォントファイルが展開されます。
/Library/Application Support/MakeMusic/Finale 2011/Audio Support/ (2011)
/Applications/Finale 20xxJ Demo/Component Files/ (2004-2010)
以下の表にバージョンごとに内容をまとめてみます。
アプリケーション名 | サイズ | バージョン | 規格 | 音色数 | ドラム数 ※1 |
Finale 2004J Demo | 21.5MB | 8.0 | GM | 128 | 6 |
Finale 2005J Demo | 28.0MB | 8.1 | GM | 128 | 7 |
Finale 2006J Demo | 27.3MB | 8.1 | GM | 130 | 7 |
Finale 2007J Demo | 33.1MB | 8.1 | GM | 130 | 8 |
Finale 2008J Demo Finale 2009J Demo | 35.8MB | 8.1 | GM | 131 | 8 |
Finale 2010J Demo Finale 2011J Demo | 41.6MB | 8.2 | GM | 131 | 11 |
※1
ドラム数 | プリセット名(バンク番号) |
6 | Standard(000, 008, 016, 032, 040), Orchestra(048) |
7 | Standard(000, 008, 016, 032, 040), Marching Drums(001), Orchestra(048) |
8 | Standard(000, 008, 016, 032, 040), Marching Drums(001), Latin Percussion(003) Orchestra(048) |
11 | Standard(000, 008, 016, 032, 040), Marching Drums(001), Cuban Percussion(003) , Brazilian Percussion(004), African Percussion(005), World Percussion(003), Orchestra(048) |
先にバージョンごとの比較をチェックしておきます。
バージョンアップを重ねるに度に、音色とドラムキットが少しずつ増えています。気になるのが2005から2006の変化で、音色が増えているにもかかわらず容量が減っています。この現象はE-muの場合もありましたが、こちらは単純な変更でHarpsichordとPianoのサンプルが多数消されているだけです(理由までは追っていませんが、未使用だったのかもしれません)。音色数の増加は、最初に001:000 "Piano 1"と001:040 "Solo Violin"、その後001:002 "BoomWacker"が追加されています。サンプルの変化も、E-muのサウンドフォントのように細かな調整はなく、基本的に追加がメインです。
さて問題のE-muのSYNTHGMS.SF2(1MB 音色数128 + ドラムStandard)との比較ですが、サイズとプリセットをざっと見た感じは別物に思えます。以下、E-muのSYNTHGMS.SF2とFinale 2011J Demo版のsynthgms.sf2のサンプル名とサイズを比較した結果です。
クリックで拡大 |
Finaleの2011バージョンが一部(1/16ぐらい)のサンプルとは言え、1993年のファイルに依存しているのは時代に削ぐわないような気もします。ただFinaleは楽譜ソフトウェアですし、音源はサウンドフォントだけではなくGarritan Instrumentsも使えるみたいですので、この音源はあまり重視していないのかもしれません。しかしそのことに反してパーカッションは驚きの充実ぶりです。この点はパーカッション譜に力を入れていることと関係していると思われます。
ちなみにこちらのsynthgms.sf2は推奨音源にはしません。第一にファイルサイズ故にです。
以下、余談ですが、midif0nはアイコンがフォルテマークです、そしてFinaleのアイコンもフォルテマークです。ただこちらの一致はまったくの偶然です。僕はFinaleの名前は知っていましたが、アイコンを決めた時点ではデモすら一度も使用したことはありませんでした。そんな訳でFinale NotePad 2008もダウンロード仕損なっています。これはちょっと残念です。
※Finale NotePad 2008は無償でしたが、2009から有償になり、過去バージョンが未公開になった経緯があります。
ついでにプリセットの"BoomWacker"って何と思いましたが、"Boomwhacker"のことみたいですね。分類的にはピアノではなくて、クロマティックパーカッションのような気がしますが。
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