2011年7月24日日曜日

ドラム譜について学ぶ

midif0nのバージョン1.5から五線譜のドラムトラック表示方式を変更しました。今回は、その仕様に関して取り上げます。


変更前はドラムパッド単位でした。これを変更した理由は、主に2つです。
  1. 1-15トラックの五線譜表記に合わせる
  2. ラベルを付加せずとも、直感的に理解できる可能性が高い

1に関して言えば、ドラムトラックにおいても五線譜にMIDIノート番号をそのまま割り当てる方法も考えられます。ただ、この表記はどの程度浸透しているのか疑問がありました。五線譜をサポートしているMIDIシーケンサーは限られますし、そういったソフトウェアに限って、きっちりとドラム表記可能な場合が多いためです。

2に関しては、現状のデザインで、ラベルを付加するのは見苦しくなる可能性が高いので避けたいということです。

ただタップ入力中はMIDIノート番号の並びになっています。これは率直に言ってしまえば単なる手抜きでして、あくまで入力結果の並びを重視しています。

さて今まで、ドラム譜を読んだことがないので、どのような形式にすべきか迷いました。
  いくつかのドラム譜をチェックした結果、Wikipediaのものをベースにすることにしました。別の候補としては、Lilypondのドラム譜表記がありました。こちらの方が定義されているノートの種類が多いので、MIDIに関しては都合が良いように見えましたが、こちらの表記についてもどの程度普及しているものか判断ができないため、採用には至りませんでした。

ドラム

シンバル

Wikipediaのドラムセットの楽譜より引用

これ以外のGMドラムノートに関しては、上側の五線譜にMIDIノート順に種類ごとにまとめてあります。また割り当てのない他のノートは、C6の位置に表示しています。Bass Drum等、複数のMIDIノートが重なるものについては、赤、青のカラーで色分けしてあります。

Wikiの記述にもあるようにドラム譜に関しては問題が多々含まれているようですが、個人的にはドラム譜表記は気に入りました。その理由は、音符の形状がある程度、音色を想起させるようになっているので視覚的にわかりやすく感じるためです。

ところで、今回ドラム譜を学んで、特徴的な記号だと思ったのがリムショットです。
リムショットのドラム譜の表記上は一般的に"R"で、他と比べ個性的です。
しかしながらリムショットはGMの定義に含まれていないみたいで表示できません。
"R"と表示してみたかったので、これはちょっと残念でした。

以下、画像の著作権に関する余談。
上のドラムセットの楽譜の画像の著作権は、パブリックドメインになっています。つまり引用などと書かなくても良い訳ですが、著作権は第三者が見ると非常に曖昧なものが多いので、個人的にできるだけ明示する方針です。

加えてパブリックドメインという表記の信用性の問題もあります。これはなかなか難しい問題ですが、実際の著作物の内容をチェックすることや、掲載されている場所である程度判断しています。上の画像であれば、音符という割と単純な形状から構成されていること、かつwikipediaという場所柄、多くの人がチェックできるということです。

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