2011年8月7日日曜日

縦か横かそれが問題

前回iPhoneのヘッドフォン端子の位置に問題があると書いたので、その続きを書きます。まず以下にiPhoneから音を聞く方法を列挙します。
  1. 内蔵スピーカー
  2. 無線
  3. Dockコネクタから出力
  4. ヘッドフォン端子から出力
たいていの音楽アプリはヘッドフォンを推奨ということになっています。その理由は、1-3に関しては明確な欠点が存在するためです。

  1. 内蔵スピーカーの音質はあまり良くなく、モノラルである。
  2. 現状の無線の仕様では、音質の劣化があり、加えて遅延の問題が存在する。詳細)
  3. 据え置きのオーディオ機器接続が基本で、操作性に問題がある。
さてiPhone, iPod touch両方のケースにおいて、デバイスは縦持ちメインで設計されています。横持ちはデバイス設計上は、サブの使い方と言えます。ヘッドフォンミニジャックの位置に注目すると、iPhoneが上側にあり、iPod touchが下側にあります(ハード設計の問題という話を見かけましたが、公式の理由は知りません)。この不統一もデザイン上の問題になり得るのですが、それ以上に横持ち自体が問題になります。何故なら横持ちの場合、ヘッドフォン/イヤフォンのプラグが右手か左手にあたり少なからず邪魔になるからです。多くの音楽アプリでは、ギターやキーボード等のインターフェースを持つ故か、横持ち設計が多くなっているため、この問題は避けられません。

midif0nは横持ちでも、ホームボタンが右側になる方向しかサポートしていません。つまりプラグの位置はiPhoneは左、iPod touchが右になります。そして左側にメニューボタンを置いています(メニューを右に置かない理由はホームボタンの押し間違えを避けるためです)。このことから、残念ながらiPhoneの方がiPod touchに比べ、メインメニューが押しにくくなる故に操作性が悪くなっていると思います。このプラグの位置問題は、iPod touchに限定した場合、midif0nのUIのデザインの上下を入れ替えた理由でもあります。

ところで、Nintendo 3DSのヘッドフォンミニジャックは画面中央の真下です。デザイン上の観点を無視すれば、機能的にプラグやコードが一番邪魔にならない設計になっていると思います。ここまで書いてしまうと、電話機能のないiPod touchはデバイスの設計そのものを横型メインにした方が良さそうな気がしてきます。実際メディアプレーヤーの中には横型のものもあります。しかし、最近の製品でヘッドフォンミニジャックが真下についているものは見つかりませんでした。たぶんデバイスのサイズを考慮すると、ハードウェアの設計上、難しい問題なのだと思います。

ところでこの問題について、僕は長らく意識していませんでした。開発中はMac上のシミュレーターメインでテストしているということもあります。しかし、実機で動かす場合もヘッドフォンはほとんど使っていません。手間の問題もあります。またヘッドフォンをつけてテストをすること自体、サウンドプログラミング初心者には少々危険な行為ということもあります。


Tips
3DSには、3DSサウンドというAAC/MP3プレーヤーのソフトがありますが、Apple純正のイヤフォンでコントロールできるそうです。
※公式にサポートされている訳ではありません

※3DSのアンバサダープログラム(無償でVCソフトが貰える)に興味がある人は、新価格版を待たないので、リンク先をよくチェックすることをお勧めします。






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