2010年12月31日金曜日

Vienna, Viena, サウンドフォント編集, 及び作成

Vienna ヴィエナ (ドイツ語:Wien ウィーン) 音楽好きなら、誰もがこの言葉にある種の想いがあるのではないでしょうか?
ピアノ好きならベーゼンドルファー(Bosendorfer)のウィンナートーンは有名ですし、googleの検索エンジンにウィーンと入れれば、ウィーン少年合唱団が入力候補に挙がります。DTMの分野なら、Vienna Symphonic Libraryが開発しているオーケストラ音源やピアノ音源がよく知られているはずです。

またロック好きの人は、以下の詩が思い浮かぶかもしれません。
LITTLE VIENNESE WALTZ
In Vienna there are ten little girls,
a shoulder for death to cry on,
and a forest of dried pigeons.
...
Poeta en Nueva York(1929-1930)  より
Federico Garcia Lorca
Translator: Greg Simon & Steven F.White

もう少し気に入っている部分を抜粋させてもらうと、

There is a death for piano
that paints the little boys blue
...
seeing sheep and irises of snow
through the dark silence of your forehead. 

前置きが長くなってしまいましたが、midif0nには、音を作成するどころか、音色を調整する機能もありません。これを行いたい場合、サウンドフォントファイル自体を編集することになります。編集用の有名なソフトウェアには、以下のようなものがあります。

Windows


  • Viena  (version 0.8 2010/9/10) ※ベータバージョン、寄付ウェア?


Linux (マルチプラットフォーム想定?)

  • Swami  (version 2.0 2010/10/25) フリーソフト


ここで、ViennaとVienaが出てくる訳ですが、僕の開発環境は当然macなので、Swamiを使えるのがベストです。しかし、現在のところ、動作させるに至っていません。そんな訳で、Vienaをメインで使用しています。この名前はどこかしっくり来ないもので、Web上でもVienaは、Viennaと間違えないようにと、度々注意書きを見かけます。ついでにmidif0nは、midi-f-zero-nなので間違えないようにして下さい(読み方は自由でいいけど...)。

さて、そのVienaですが、基本的にサウンドフォントのデータ一覧が可読性の高い形で表示されるので、パラメーターの意味さえ理解していれば、編集は難しくありません。しかし、ベータバージョンであるせいか、プレビュー時に反映されないパラメーターがあるので注意が必要です。実際、Initial Attenuation(音量の減衰)の値を変更してもプレビュー再生に反映されませんでした。ついでに書いておくと、Attenuation(減衰)と書かれていると、正と負どちらの数を指定すべきかわかりにくいため、入力制限が欲しいところです。

兎に角、これで音の調整は簡単にできると思います。ところで、サウンドフォントの作成自体は難しいのでしょうか?これは、ケエスによると思います。調律が正確ではないアップライトピアノからマイクでサンプリングするのは大変な作業になるでしょうし、コンバートソフトウェアを用いてディジタルシンセサイザーからサンプリングする場合はそれほど難しくないでしょう。後者の場合は、特にノンループであれば、複数のサンプルとキーの割り当てを設定し、音量エンヴェロープのリリース時間の調整ぐらいで済むでしょう。実際に、あるグランドピアノのサウンドフォントのデータを見たところ、リリース時間の指定しかないものもありました。リリース時間だけは、Note Offを通して、音を消音に向かわせるために必須になるのでしょう。
※midif0nでノンループ波形を使用する場合、使用メモリに注意して下さい。

僕自身、音源のコンバートはしたことがありませんが、もし機会があれば、手順を含めて報告したいと思います。ちなみに手元にある音源で、最もコンバートしておきたいのは、KurzweilのK1000のピアノの音です(本当は、Kurzweilのソフトシンセが欲しいのだが、メーカーにはあまり期待できそうにない) 。ちなみに、Kurzweilのピアノサウンドのデザイナーは、現在、SynthogyのIvoryを手がけている人だそうです。

最後にもう一度まとめると、midif0nには音のシンセサイズ(作成、編集)機能はありません。これを行いたい場合、PC上で各種ソフトウェアを使用する必要があります。

ところで、ロルカの詩の元のバージョンは、スペイン語のはずなので、これを探してみたところ、英語のViennaがVienaの表記になっているのに気が付きました。Vienaのソフト開発者がスペイン語からとったのかどうかは知りませんが、個人的にしっくりと来た瞬間でした。
En Viena hay diez muchachas,
...

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