2011年1月31日月曜日

長押し導入、ダブルタップ追加

長押し
ここでは、ボタンをタッチした状態を保ったまま、ある一定時間が経過した状態とします(一秒以上なら十分長押しです)。midif0nのバージョン1.2からは長押しをサポートしています。バージョン1.1のダブルタップ同様に、場合によっては気付かれない可能性あるため、改めて説明しておきます。現状では、以下の2箇所で長押しをサポートしています。


  • トップメニューの移動ボタン全般

マルチタッチ操作により、この位置だと早送りが押しにくいかも


  • ギターストローク時間設定ボタン

下矢印と上矢印の箇所

オクターブ移動やトラックの移動に関しては、押した回数を意識すべき箇所なので長押しはサポートしていません。最大で押しても10回以下ですし。ただ、以前のように1回押してメニューが消えることはなくなっています。複数回押すボタン、あるいは画面内の別のボタンと組み合わせる箇所(音符とその長さ等)に関しては、操作性向上のためメニューをいちいち閉じないようにします。

またバージョン1.2で導入されたダブルタップ操作は以下の通りです。
※バージョン1.1のダブルタップに関してはこちら

  • ギターのポジション変更スライダー

ハイポジやオクターブ上など主要な位置へのアクセス
ダブルタップによりボタンの状態が切り替わります。アクティブの場合、1, 5, 9, 12, 17フレットのみ移動可になります。


  • ギターインターフェース(アルペジオ、ストロークモード)のフィンガーボード

この場合、6弦ミュート
フィンガーボード(弦ではない点に注意!)をダブルタップすると対応する弦がミュートになります。ミュートした箇所は表示が消えます。ミュートした弦を押すと、REST(休符)扱いになります。トップメニューにRESTがないので、代わりに使って下さい。ベースインターフェースの場合は一番下の空白領域もRESTになります。

2011年1月30日日曜日

midif0n バージョン1.2 スクリーンショット集

以下、midif0n バージョン1.2のスクリーンショット集です。
(開発中のデバッグ文字列が入ってしまっていますが、気にしないで下さい。)

ギターインターフェース タップモード

ギターインターフェース アルペジオモード

ギターインターフェース ストロークモード

コード設定は今のところ手動 難関のF

フィンガーボードのダブルタップで弦のミュートON/OFF

ストロークモードのストローク幅設定

選択時の音符画面 項目は1つだけ

選択時のguitarボタンの効果

他は移動用のトップメニュー追加 長押しが効きます

ふとしたきっかけから、MIDIギターについて調べているうちに、ギターインターフェースは実装すべきだと思いました。その主な理由は、ギターのノートオフの扱いです。一般的にMIDIギターは弦を弾いただけではノートオフは送信されず、意図的にミュートすることでノートオフが送信できるようになっています。この弦の鳴りっぱなしを鍵盤インターフェースで行うのは容易いことではありません。また、ギターのインターフェースとタッチインターフェースとの相性は悪くありません。とは言え、現状ではチョーキング等のギターソロに関する機能は入れておらず、主にバッキング用途(アルペジオ、ストロークの入力)に絞っています。

調べてみるとギターの打ち込みはいろいろ難題が多そうで、細かいニュアンスを考慮すると、結局生で弾くのが一番のような気がします。しかし、このソフトがMIDIシーケンサーである以上、その選択肢はありません。とりあえず鍵盤よりは入力しやすくなればと思い、シンプルに実装してみました。弦ごとにチャンネルを割り当てるオプションとかいろいろ考えましたが。コードの手動設定に関しては、今後何らかの対応をすると思います。

ちょっと寄り道した感がありますが、編集機能の改善に取り組みます。

2011年1月27日木曜日

midif0n バージョン1.2 Ready for Sale

1/26付けでmidif0n バージョン1.2がReady for Saleになりましたので、お知らせします。変更点は前のエントリを参照して下さい。

突然ですが、バージョン1.3からスクロール方式を固定化、トップメニューを下に移動する予定です。この変更は単なる思いつきではなく当初から迷っていた点ですが、いくつかの問題点を解決するために変更した方が良いと判断しました。詳細は改めて書きます。

機能追加につき、UIは根本的な見直しをする可能性が高いので、その点予めご了承お願いします。UIの話はまだ何も書いていませんが、一言書いておくと、携帯機向けの設計は初めてでなかなかしっくり来るものが作れていない状況です。



2011年1月24日月曜日

midif0n バージョン1.2審査待ち

昨日実機テストしていたところ、ある状況において起動不可となる致命的なバグがありました。そんな訳で急遽midif0nバージョン1.2をアップします。マイナーバージョンが上がっているのは、機能追加があるためです。

以下、バージョン1.2の内容です。
  1. ギター/ベースインターフェースの追加
  2. トップメニューに移動用のメニューを追加(常時切り替え可)
  3. 1、2に伴うトップメニュー、音符画面の変更
  4. その他の修正(バグ修正、細々とした修正)
1−3の詳細は、HELPのドキュメントに書いておきました。ギターインターフェースは、現状ではアルペジオ、ストロークのみ考慮しています。ベースはギターの4弦/1オクターブ下版です。これらは選択しているプリセットによって呼ばれますが、インターフェースを選択してからプリセットを選ぶことで好きなインターフェースで入力できます。

バグ修正
  • 固定ベロシティでff, fffを選択して中断した場合、起動できなくなるバグを修正
  • 音量エンヴェロープ修正(Attack, Decay, Releaseの音量カーブ修正)

改善点
  • 小節移動が長押しでできるように改善
  • 編集画面の固定ベロシティ画像を修正
  • トラック/オクターブ移動は、画面を閉じないように修正(複数回のタップを想定して)

いくつかのバグ修正、改善点に関しては長くなるので、別途説明します。テストをしていて、いくつか挙動が怪しい箇所があるのですが、起動不可の問題は早めに対処したかったので、今回のリリースを優先しています。
起動できなくなる状況に陥った時、完全に対処不能というわけではありません。アプリの削除&再インストールを行えば大丈夫だと思います(この場合、一時ファイルが削除されるため)。もし似たような問題が発生した時、参考に覚えていると役立つかもしれません。それにしてもこのバグは完全にポカミスでした。注意しなくては...。


2011年1月22日土曜日

NAMM 2011 雑感

遅くなりましたが、Winter NAMM 2011で気になった製品を取り上げてみます。

Fairlight Instruments
CMI-30A
Fairlightは、世代が違うので思い入れは特になく、単に歴史上の名前として記憶されているに過ぎません。しかし、デザインや単色の画面は奇妙なノスタルジーと洗練を感じます。本体はとても購入できるものではありませんから、iPhone版を検討してみます。

開発者の方が本体の美観を損ねたくないために、iPhoneと組み合わせるという選択をした点は興味深いです。鍵盤楽器のデザインと液晶はどうしても相容れない部分があり、ピアノ、オルガン、VAシンセ等であえて液晶を載せていない(あるいは隠している)製品はそれなりにあります。スマートフォンと組み合わることで、デザイン、操作性、コストダウンを向上させることが可能なので、今後もこの流れはあるのではないかと考えています。

Teenage Engineering
OP-1
$799は小型ハードウェア&スペックの割には強気の価格設定だと思います。ハード&ソフト共にデザインが優れているので売れそうではありますが。

Cyberstep
KDJ-ONE
一見、YAMAHAのQYの新型にも見えます。構成としては、専用ハードウェアに汎用OS(MeeGo)と専用ソフトを載っけたものなので、自作ソフトとか動かせると楽しそうです。タッチパネルと物理ボタンの組み合わせは、iPhoneのアプリじゃどう頑張っても不可能なので開発者として羨ましいところです。GUIはClutterになるのでしょうか?MP3対応ではなく、Ogg対応がらしくていい感じです(SMFの読み込みは書き忘れ?)。物理ボタンの出来が気になるところです。

KORG
KRONOS
個人的には、ピアノ、エレピ、オルガンをきちんと押さえている点が魅力的です(特にCX3)。ただ鍵盤は増やしたくないのが難しい所です。タッチパネルはそのままに、ラック版があると良いかな。(もしくはウォーターフォールバージョン)

Roland
楽器より、MIDI Visual Controlの仕様が気になります。V-Linkが元になっているみたいですが、広く普及させようとする意気込みは感じます。iPhoneやiPodのアプリに見られるようにメディアアートもますます一般的になり、グラフィックスとサウンドの組み合わせの規格の必要性は、今後ますます高まってくると思います(もっと早くすべき事だとは思うけど...)。AT-350Cを見た時、YAMAHAのD-DECKを思い出しましたが、もっとオルガン寄りで好きな方には結構良いかもしれません。

iConnectivity
iConnectMIDI
前の記事で取り上げた通りです。

以上。

2011年1月19日水曜日

MIDIギターコントローラー

前回の続きです。
iConnectMIDIに関して調べていて、YouRockGuitarというMIDIギターを知りました。
※この記事では、ギターシンセサイザー、コンバータの類は取り上げません。
    YouRockGuitar(以下YRGと略す)は、完全なディジタルギターでMIDIコントローラーになります。これは、YAMAHAの光るギターEZ-AG, EZ-EGと同系列の製品と考えて良さそうですけど、YRGはゲームコントローラーにもなります。YRGは、音楽ゲームソフトRock Band, Guitar Heroに対応しています。そして、これらの製品の海外におけるブームから考えるに、YRGはゲームコントーラーの拡張版と見る方が自然かもしれません。また音源内蔵、MIDIレコーダー内蔵の上、入出力端子(ステレオミニ入出力、ギターケーブル出力、MIDI Out, USB-MIDI)もかなり充実しています。また値段は手頃(ゲーム用のカートリッジを含まなければ$199)なので、即試してみたいのですが、残念ながら国内販売はないようです。

    YRGは、2010年のCESで発表になっていますが、まるで気が付きませんでした。"The Beatles: Rock Band"には興味を持っていたのですが..(ちなみにビートルズは大好きなバンドですけど、リアルタイム世代ではありません。)。

    僕自身、MIDIギターなるものは触った事がないので、実用性に関しては何とも言えませんが、これはこれでかなり遊べそうな感じがします。一般的にMIDIギターの利点を考えた時、以下のような点が挙げられると思います。
    •  携帯性
    •  チューニング不要(あるいはオープンチューニングが容易)
    •  音色変更が自由
    •  MIDIの打ち込みに便利
    •  Fのコードが簡単に押さえられる?
    •  静音性が高い?

    逆に欠点は、ギターとしての楽器の特性や奏法を反映させるのが難しい点です。代表的なものとしてチョーキングが挙げられます。YRGやEZ-EGはワーミーバー(トレモロアーム)で対応しているようです。他には興味深いことに加速度センサーを使用したものもあります。これはYRGには類似品があるだろうと思って、探したところ見つかりました。以下の2つのMIDIギターは、加速度センサーでZ軸方向にピッチベンドを割り当てているそうです。

    この2本に関しては、MIDIに関する正式な仕様が見つかりませんでした。調べた中では、CREATE DIGITAL MUSIC の記事が一番詳しいように思えたので、参考にしてみると良いかもしれません。

    また指版でチョーキング可能なMIDIギターを探している時、以前に何かそんな感じのものを見た事があるような気がしました。それはEigenharp(アイゲンハープ)のことでした。演奏キー自体にベンド機能がついているのがポイントで、正確にギターのシミュレーションが可能なのか良くわかりませんが、なかなか魅力的に感じました。

    さらに言ってしまえば、iPhoneも当然MIDIギターになり得る訳ですが、(こちらはあまり調べていません)この場合チョーキングはタッチ操作で実装することもできますし、加速度センサーを使用することもできます。ハードウェアと組み合わせることで、かなり操作性に優れたMIDIギターを作れそうです。

    こうして調べてみると、国内ではMIDIギターコントローラーの市場はほとんど存在していないように見えますが、世界市場ではむしろ昔よりポビュラーになっているように感じました。国内企業の動きにも期待したいところです。

    2011年1月16日日曜日

    iConnectMIDIに関して思う事

    NAMM 2011の記事をチェックしながら、バージョン1.2の実装を進めています。NAMMに関する雑感は後で、まとめて書くつもりです。ここでは気になっていたiConnectivityのMIDIインターフェースiConnectMIDIの詳細が出てきたので、まずはこれを取り上げます。iConnectMIDIは簡単に言ってしまえば、電源供給できる汎用のUSB-MIDIインターフェースに、iPhone/iPod Touch/iPadを接続できるようにしたものです。詳細は、公式ページのスペックを見た方が良いでしょう。僕は、このスペックを見ていて、ちょっとショックを受けました。以下の記述です。
    Supported iOS Devices
    iPad WiFi, iPad 3G
    iPhone 3Gs, iPhone 4  
    iPod touch 3G, iPod Touch 4G
    本ブログをずっと読んでいる方はわかると思いますが、僕の開発機はiPod Touch 2Gですから、この記述が正しい場合、サポート外になる訳です。しかし、iOS4をサポートしていない初代が外れるのは自然ですが、2Gを外す意味は正直よくわかりません。気になったので確認のメールを送っておきました。NAMMの期間中なので、返事は遅くなりそうですが。
    ※メールの返事を頂きました。内容はこちらから。(2/10 追記)

    どちらにしろ初代を含めて考えると、外部MIDI関係のサポートにあたりデバイスの分断の問題を避けるのは難しそうです。iPhone用のMIDI機器には、まだまだ動きがありそうなので、しばらくは様子を見るつもりです。Line6だって、MIDI Mobilizerだけで終わるとは思いませんし。

    そのMIDI Mobilizerと関係することですが、iConnectMIDIのFAQには、以下のような質問もあります。
    How much faster is iConnectMIDI than the MIDI Mobilizer?
    答えは100倍越えと書かれていますが、これはUSBとMIDIケーブルの伝送速度の比較に過ぎません。つまり、USB-MIDIで完結している場合の優位性だと考えています。この比較、何か既視感があると思ったら、MIDIとOSC(Open Sound Control)の比較でもこんなことがありました。この場合も、OSCサイドがMIDI(ケーブル)と速度比較してその優位性を主張し、その後、MIDIサイドが反論していました。どちらにしろ技術的な分野での恣意的な比較はすべきではないと思います。

    ところで、このFAQを見ていたら、別のところで気になる名称がありました。
    How about plugging my You Rock Guitar through the camera dongle to the iPad - will that work?
    You Rock Guitar? この綴りをそのまま読んだ時、単純にエレキギターを思い浮かべたのですが、iPadのcameraコネクタにエレキギターがつながる訳ありません。これは明らかに変です。結局、これはYouRockGuitar(YRG)という製品名のMIDIギター(兼ゲームコントーラー)だとわかる訳ですが、この話は次回にしたいと思います。

    2011年1月13日木曜日

    レビュー、バグ情報、ご要望などに関して

    App Storeにて初レビュー頂きました。的確なレビューで大変参考になります。本記事ではその詳細は書きませんが、リリース(より正確に言えば、音量エンヴェロープ)の問題に関しては、次のアプリのリリースで修正する予定であることを取り急ぎお伝えしておきます。

    さて、ここではレビュー全般について書きます。
    基本的に僕の情報チェック頻度は、現在のところ以下の順です。
    ブログ > App Store > メール
    App Storeのレビューは、ユーザーの情報源としては一番影響力が大きいはずですから、そこに書く事自体はごく一般的なことだと思います。ただ、開発者側としては(特に不具合情報の場合)、状況に応じてどこに問題があるのか、より詳しい情報が欲しくなる場合があります。一般的に、このような情報が不足している状態では、問題の修正は長引くことになります。ですから、そういったケエスに該当されると思われる場合は、是非本ブログを活用して頂きたいと思います。

    特に特定のMIDIやSoundfont等の外部データに依存する問題は厄介です。バージョン1.1でも一番最後のノートオフデータの欠落に対応できていませんでしたが、多くのMIDIファイルにはこのようなデータは存在しませんでした。もちろん開発者自身がテストパターンをしっかり組む事も大事ですが、テストを完全にするのは難しいことです。これらのデータは完全に不正でない限りなるべくサポートしたいと考えています。そういった場合も是非ご連絡下さい。何か公開したくない自作データであったり、著作権上配慮が必要なデータに問題があるかもしれません。そんな時は、メールを使って頂きたいと思います。データの取り扱いは、できる限りご要望に応じます。

    あと何かご要望がある場合、すでに同意見が挙がっている場合、あるいは僕が考えているコンセプトから外れている場合でも、なるべくご意見を頂けると助かります。前者は、優先順位の目安になりますし、後者に関しても別アプリでの対応を含めて、何らかの対応ができるかもしれません。よろしくお願いします。

    2011年1月12日水曜日

    midif0n バージョン1.1 スクリーンショット集

    midif0n バージョン1.1リリースにつき、スクリーンショットを入れ替えました。ここに掲載するものは、App Storeのものとほぼ同じですが、少し解説を加えておきます。
    ※バージョン1.0のスクリーンショット集はこちら

    速度スライダーの変更は目につきやすい?
    固定ベロシティ選択とオフセット変更
    システム画面は機能的には変更なし
    編集画面は3つ入れ替え
    ソロ等の機能は、ミキサーが受け持つ
    一見、新規のベロシティ画面と速度スライダー以外はあまり変化がないように感じますが、メイン画面に重なる部分の描画方法は、ほぼすべて変更してあります。(テンポ、拍子設定等の画面は使用頻度が低いとみなし、従来通りです。)このベロシティ画面は、当初から入れるつもりでしたが、バージョン1.0ではメモリが厳しくなってきたため、自作インターフェースの導入を待つ事にしました。ちなみにベロシティオフセットの機能は、深い意味はあまりなく、単にUIをみっしりとさせたいがために加えてあります。

    編集画面は、ソロ、ダッキング、ミュートを廃止しています。これらの機能を用いるのは、再生中が基本なので、ミキサー画面に任せる事にしました。その代わりにベロシティ画面のモード切り替え、現在のトラックのプリセット変更を加えています。現状一つは空きです。
    ベロシティモードの画像は現在のモードの画像が表示されていますが、再生&一時停止ボタンとの整合性を考えると逆の方が良かったような気がします。これは次のアップの機会に変更します。

    新規ミキサーはリアルタイムに表示が変更されます。当初、通常のミキサーのように実際に出力されている音量も表示する予定でしたが、これには若干計算負荷がかかります。出力音量の表示は、どのトラックで音が鳴っているのかを即座に把握できる利点があります。これはノートオンとベロシティ表示でも可能ですから、なるべく負荷をかけないようにこちらの方法を採りました。と言ってもこの画面の編集時の負荷は、恐らくすべての画面の内最大になるので注意して下さい。


    2011年1月10日月曜日

    ダブルタップ導入

    ダブルタップ
    iPhoneの画面で同じ場所を素早く2回タッチする動作のことですが。
    このような時間間隔に依存するような操作は、その存在に気付かない可能性があったり、人によってはうまく操作できない可能性もあります。そのためダブルタップを基本動作に組み込むのは、UI設計の間違いだと考えています。しかし、その一方でスペースを取らずに、別の動作を盛り込むことができる利点もあります。そんな訳で、midif0nのバージョン1.1からはダブルタップの操作を次の2箇所でサポートしています。

    速度スライダーのボタン
    ダブルタップでディフォルト値である速度x1.0に戻ります。
    速度スライダーは、Speedと書かれている箇所

    ミキサー画面(再生専用)のトラックボタン
    ダブルタップで、そのトラックに移動(カレント)にします。

    五線譜モードだと表示が変わるのでわかりやすいはず

    ミキサー画面の場合、ソロ、ダッキング、ミュート等のモード設定でも動作可能です。トラックの状態が2回のタップにより、元に戻るのでソロ、ミュート等の効果はかからないことになりますが、ちょっと描画の切り替わりが気になるかもしれません。
    もちろんこれらの操作は、ダブルタップを用いない限りできないことではありません。場合によっては、便利だと思うので、是非活用して下さい。

    midif0n バージョン1.1 Ready for Sale

    midif0nが1/9の日付でバージョン1.1になっていました。レビュー待ちの期間は、一日ちょっと。Appleのレビュー状態(In Review)は、何故か初回より長く5時間。自作UIの影響かもしれませんが、いろいろ訳はありそうなので、気にしない事にします。でもこの様子だと、アップデートは別ラインと考えていいのかもしれません。

    結果的に、予定よりずいぶん早いリリースになってしまいました。実装をかなり変更しているので、前より安定しているとは言い切れませんが、大きなバグを修正してあるので、是非アップデートして下さい。問題があれば、お気軽にご報告お願いします。

    2011年1月9日日曜日

    Mac App Store

    Mac App Storeがオープンしたので、開発者と購入者の立場から簡単に感想を述べます。
    (実際にアプリケーションは入れていません。様子見です。)

    まず開発者としては、アプリの優れた管理システムがある以上、Mac App Storeに提供する価値は十分あると考えています。しかし、新規に開発する意味はあまりないと考えています。理由は単純で、osx環境下、加えて仮想化ソフトウェア環境下を合わせると、すでに十分な数、質のソフトウェアが存在します。本当に価値があるものを作らなければ、ユーザーに使ってもらうのは難しいと考えています。もちろん個人的にモバイル環境の開発に傾いていることもあります。

    購入者の立場としては、何ら悪い点はありません。かさばるパッケージソフトを管理しなくて良いし、ソフトウェアの再インストールやアップデートも容易になります。

    さて、Mac App StoreでApple音楽アプリの情報を集めたところ、GarageBandは1700円で販売されていますが、Logic ExpressLogic Studioは存在しません。ここで気になったのが、アップデートです。公式の見解がどうなのかはまったく確認できていませんが、GarageBandに限らずAppleのソフトウェアは、アップデート料金が発生するのでしょうか?
    Mac App Storeで購入できるGarageBandには、タイトルにバージョン番号を含んでいません(バージョン自体は6.0.1)。また、App Store(iPhone/iPod/iPadの方のStore)の場合、ほとんどのアプリがアップデート無料の方針を採っています。これらの点を考慮すると、アップデート料金は発生しない可能性も十分あります。仮にそうだとすれば、Logicが存在しない理由はアップデートの方針によるものではないかと考えてしまいます。つまり、Appleの柱となるソフトウェアに対し、アップデート方針を決めかねているのか、あるいはMac App Storeに合ったアップデート方式にするために対応待ちを決めている可能性があるということです。(まあ、容量とか別の問題の可能性も高いですが)

    そんな訳で、Mac App Storeに関して、当初はパッケージソフトが直接購入、簡単に管理できる仕組みだと捉えていただけなのですが、もしかするとこれはAppleのソフトウェアビジネスを転換させるものなのかもしれません。Appleに関しては、ハードウェアが中心のビジネスになっているので、決してあり得ないとは思いません。

    何にせよLogicの次のバージョンが出る時までには、この点が明確になるでしょうから、その点に注目してみたいと思います。
    ※ちなみに僕はLogicは持っていません。気になるソフトウェアではありますが、使いこなす自信がまったくありません。









    ※Logic StudioよりLogic Expressからのアップグレードの方が安いという場合もあります。

    2011年1月8日土曜日

    midif0n バージョン1.1審査待ち

    遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。

    midif0nバージョン1.1をアップしましたので、お知らせします。
    (審査待ちです。リリース時には別途、お知らせします。)

    以下、バージョン1.1の内容です。
    1. ベロシティ画面の追加(固定ベロシティ値選択、ベロシティオフセット)
    2. 簡易アクセス可能な再生時専用のミキサー画面の追加
    3. 省メモリ化(自作インターフェースクラスの導入&MIDIの軽量化)
    4. その他の修正(バグ修正、細々とした修正)
    1−2の詳細は、HELPのドキュメントに書いておきましたので、ここでは取り上げません。また中身に関しては、容易に想像がつくと思います。3は実装としては大規模な変更ですが、ユーザー側から見れば重要なことはありません。ただ、UIの色が淡くなり過ぎているかもしれません(このあたりは気が向いた時に、調整します)。ここではドキュメントに書かれていない4を詳しく取り上げておきます。

    バグ修正
    •  インターフェースのベロシティ値が正しく反映されていない問題を修正
    •  複数のテンポイベントが反映されていない問題を修正
    •  調イベントが正しく保存されていない問題を修正
    •  最後のノートオンに対し、ノートオフがない場合、プログラムが落ちる問題を修正

    改善点
    •  ドラムトラックのノート番号表示を名称表示に変更
    •  五線譜モードのノート表示に、アルファ値(透明度)としてベロシティを反映
    •  画像とサウンドフォントのファイル名を大文字、小文字の区別なくソートするように修正
    •  テンポ、拍子、調に関するスライダーの動作をより正確な位置に修正

    バグは結構大きなものがあり、これで引っ掛かっていた方には申し訳ありません。
    NAMM Showが、カリフォルニア州アナハイムで 1/13-1/16 (現地時間)に行われますが、その前か期間中にはバージョン1.1をお届けできると良いのですが...。しかし、こればかりは自分でコントロールできないので、アップルに期待するしかありません。更新の場合も初回と同じラインに載せられると時間がかかりそうです。あと、アップしてから僕の動作確認が本格化するので、問題があれば自らリジェクトします。

    バージョン1.1のミキサーですが、結構重いので注意して下さい。MAX発音の時に、ボリューム等変更すると、ほぼ確実に音切れが発生します。
    (それにしてもミキサー3つめですね。後で整理します。)

    これが第3のミキサー画面